精密極薄圧延とは、JISにはない0.1mm以下の板厚の金属箔、特にミクロン単位の薄さを究極的に造り出す技術です。
リカザイは、1947年、金属材料として無限の可能性を秘めた箔に着目し、これを製品化すべく圧延ビジネスをスタートさせました。以来汎用圧延機・箔専用圧延機を駆使し、極薄のチタン箔をスペーサー向けに、高精度板厚の各種金属箔・板は測定機器の基準板に採用されております。
さらに、金属素材の特性を活用した各種ばね材・接点材、電気抵抗膜、破裂膜、スピーカーの振動板などは、ご指定の厚さ・サイズ、機械的性質の製品を、蓄積したノウハウと匠の技によりつくり出しております。
精密圧延加工の原点は板厚の精度で、1枚の何処を測定しても、指定公差の範囲にあることが求められます。小社の製造スタッフには、チタン箔のスペーサーで培われたDNAが、今も脈々と基礎技術として受け継がれ、板厚の±2%以下の精度で造りこみます。
この加工技術は、測定器の基準板に採用されて、ベリリウム銅合金や純鉄では、特殊公差品として板厚の1%の精度のご要求にお応えしています。 さらに、精密シムやスペーサーは、SUS304やりん青銅で0.001mm刻みでご指定頂き、スペーサー用チタン箔は厚さ0.001mmの超極薄箔の製造に対応致します。
チタン、ジュラルミン、マグネシウム、エリンバーは、独自の圧延ノウハウと熱処理で、ピンホールが無く、素材の特性を最大限に生かした振動板として提供しています。 ベリリウム銅合金は、時効熱処理を施し強靭で平坦なばね材を造り出しています。
モリブデン、バナジウム、インジウムの純金属箔は、電子や原子・半導体の用途に活用頂いております。 SUS304は、高精度の圧延箔・板を屋外監視装置や、測定器の調整シム、製造用治具などに採用頂いております。
スーパーメタル(高純度金属)は、純度99.99%のアルミニウムやチタンを常備して提供できます。無酸素鉄や高純度Niは、小板・ボタンインゴットをご支給頂いて、不純物を介在させない豊富な加工実績があり、試作・研究用に提供しています。
チタン・ステンレス・ベリリウム銅・ニッケルクロム・ニッケルなどを取り扱っております。 主な取扱製品はこちらをご参照ください。
精密シム用圧延箔
チタン・ベリリウム銅圧延箔
ベリリウム銅基準板
標準製品
TP270C t0.003x100x300